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ベアリング脱脂・洗浄


金属ボールベアリングを洗浄し、中の汚れやゴミを落とし、スリープ時間を延ばす方法です。一緒にベアリングのオイルを抜くので、脱脂とも言われます。

※注意
脱脂をするとスリープ時間が延びる一方で、ベアリングの寿命が著しく短くなり、故障の原因にもつながります。引火性の高い物を使用するため、小さなお子様一人で行うのは大変危険ですので、おやめください。大人の方の場合も、十分に換気をしたうえで細心の注意を払って行ってください。
また、当店では一度でも洗浄を行ったベアリングの返品は、未使用でも受け付けておりません。

 

 

■用意するもの

・パーツクリーナー、ブレーキクリーナー、もしくはジッポオイル
ホームセンターなどで販売しています。パーツクリーナーなら、価格は1本300円~500円程度。
洗浄用ボトル
ピンセット
・ティッシュペーパー
・ベアリングが手ではずせない機種の場合は、ペンチ

 【写真1】ピンセットは、割り箸でも代用できる。工具は慎重に扱うよう心がけること。ビンはプラスチックのボトルなどはパーツクリーナーで溶けてしまう可能性があるため、避けること。

 

 

■準備ができたら、いよいよ作業開始

 

 

0.ボディを分解する

 【写真2:ジェネシス(ヨーヨーファクトリー)】つくえの上でゆっくり作業すること。あわてて作業すると、ボディを誤って落としてキズをつけたりと、思わぬ事故の原因となる。

 

 

1.ベアリングをはずす

 【写真3:ジェネシス(ヨーヨーファクトリー)】ベアリングが手でとれないときは、ここのはずし方を参考に。工具の取り扱いは慎重に行うこと。

 

 

2.ベアリングをティッシュペーパーで拭いておく

 【写真4:SPECベアリング(ヨーヨーファクトリー)】意外とストリングのカスなどがミゾにたまっていることがある。軽く取り除くつもりで拭いておく。

 

 

3.洗浄用のビンにベアリングを入れる

 【写真5:ベアリング洗浄用ボトル】ベアリングはデリケートなパーツなので、ていねいに扱うこと。また、中を洗うことが目的なので、ビン自体もキレイにしておくこと。

 

 

4.ビンにパーツクリーナーをためる

ベアリング1個がしっかり浸る分だけ注入します。ジッポオイルのようなそのまま注入できるタイプはそのまま入れれば良いですが、ブレーキクリーナーのようなスプレータイプのものは写真を参考にしてください。

 【写真6:ベアリング洗浄用ボトル】強く押すと勢いよくでてこぼれてしまうので、ここでもゆっくり注入することを心がける。このようにティッシュを被せながら注入すると安全。

 

 

5.フタを開けたまま1分ほど放置する

オイルのにおいがするので、必ず換気しましょう。

 【写真7:ベアリング洗浄用ボトル】揮発性が高いので、すぐにフタをしめると、開けたときにガスが噴出することがある。これはそれを予防するための作業。

 

 

6.フタをしっかり閉めて1分ほど振る

 【写真8:ベアリング洗浄用ボトル】ここで勢いよく振ると、ボールベアリングの金属の硬さに負けてボトルが割れることがある。しっかり握って、軽く振ること。

 

 

7.フタを開けてベアリングを取り出す

 【写真9:いろいろ便利なピンセット】取り出す前に、あらかじめティッシュを用意しておくこと。

 

 

8.ティッシュで表面を拭く

 【写真10:SPECベアリング(ヨーヨーファクトリー)】オイルが手につくのが嫌な場合、ティッシュをもう1、2枚重ねると良い。とくにベアリングの表面をキレイに拭きとること。

 

 

9.ティッシュペーパーの上でベアリングを放置する

ベアリングの内部に浸透しているパーツクリーナーまでは拭き取れないので、1分くらい放置して揮発させます。

 【写真11:SPECベアリング(ヨーヨーファクトリー)】乾いたかどうかは、実際にベアリングを回して確認すると良い。

 

 

 

 

ここまでやると、ドライベアリングの完成です!

ストリングトリック用のヨーヨーは、このまま装着すると、ヨーヨーがバインド必須になり、引き戻しができなくなります。しかし、ベアリングのオイルの抜いたまま……つまり脱脂したままにしておくと完全にオイルがはいっていない状態になり、スリープ時間がさらに飛躍的に延びます。
ストリングトリック用ヨーヨーの「バインド:バインド必須」と表記されたヨーヨーのボールベアリングは、ほぼすべてがこの状態になっており、これをドライベアリングと呼んでいます。
そもそもバインドとはなにか?それについては【バインドってなに?・バインドのやり方】をご覧ください。

ドライベアリングは回転音がうるさくなり、ベアリングの寿命が縮みますのでご注意ください。
ベアリングを長持ちさせたい、または引き戻しでOK!という方は、ここでベアリングにもう一度オイル(もしくはワセリン)をつけてあげてください。

 

 

 

 

10.ヨーヨー本体の軸回りや、スペーサーを拭く

 【写真12:ジェネシス(ヨーヨーファクトリー)】またすぐに洗浄しなければ……ということにならないように掃除する。こういうスミの方は、意外とホコリがたまっている。「めん棒」があるとベンリ。

 

 

11.ボディを組みなおして完成!

 【写真13:ジェネシス(ヨーヨーファクトリー)】ベアリングをしっかり奥にはめこんでから組み立てること。まだ脱脂が十分でないというときは、もう一度脱脂する。

 

 

 

 

■バインド仕様のまま、ベアリングの寿命を保つ方法はないの?
そんな時は、ストリングトリック用オイルをお求めください。バインド仕様をできるだけキープしたまま、ベアリングを保護するためのオイルがあります。もちろん、ベアリングが錆びにくくもなります。
例:ジャムオイル ストリングトリックタイプV4MベアリングリューブMFD ゴリラス・リューブリカスWTU Si5 シリコンリューブYYF パフォーマンスオイル(ロングスピン)

使い方は、ドライベアリングにオイルを半滴~1滴垂らすだけです。ただし、あくまでオイルをさすため、回転力はドライベアリングのときに比べて落ちます。また、思いっきり引っぱると戻ってくることがありますので、ご注意ください。

注入する時期は、ベアリングを使用前に1回。あとは2週間~1ヶ月おきに定期的に注入しましょう。もしくは、ベアリングの回転音がシャリシャリと乾いた音に変わったら注入しましょう。この場合、脱脂してから注入しなおすと、よりベアリングの寿命を保つのに効果的です。

 

 

ヨーヨーのベアリングはノンオイルで使ったほうが良いの?
競技大会などに参加するようなプレイヤーの間では、こちらで紹介したベアリングの脱脂・洗浄を行うのが一般的になっています。
しかし、これは本来のベアリングの使い方としてはイレギュラーなもので、ヨーヨーの世界以外ではベアリングをノンオイルで使うことはほとんどありません。ノンオイルの状態で使うと、ベアリング内部の金属同士が擦れて寿命は一気に短くなり、すぐに壊れてしまうこともしばしば。オイルは金属に油膜を作って保護し、ベアリングの動きを円滑にする役目を果たしてくれるので、本来はオイルをつけて使うほうが良く、そのほうがベアリングも長持ちします。ベアリングの脱脂・洗浄は、それらを理解したうえでさらにスリープを延ばしたいという人向けのウラワザのような作業です。最初からノンオイルの状態のセンタートラックベアリングのような商品もありますが、「ベアリングは消耗品」と考えるヨーヨープレイヤー向けならではのベアリングと言えます。
当店ではノンオイルでの使用を推奨しておりませんが、ベアリングメンテナンスの1つの方法として紹介させていただいております。脱脂・洗浄を行う場合は、お客様の責任で行うようにしてください。

※とくに、バインド必須のヨーヨーのベアリングは、ほとんどオイルが注してないので、上記のYYF パフォーマンスオイル(ロングスピン)などのストリングトリック用オイルを、一緒にお求めいただくことをオススメします。

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